こたえ -- 02


その日の午後。
たちはフィリーネの葬儀のため、聖堂を訪れていた。

フィリーネの棺は、祭壇の前に置かれていた。
周囲の人たちにならって、も棺の前で黙祷した。

参列者ひとりひとりの献花が行われると、棺は聖堂の外へと運ばれていった。
たちの目の前で、棺は墓地に掘られた穴に置かれ、土がかけられていく。

は胸に手を当てた。

(さようなら、フィリーネさん……)

やさしく笑う人だった。
もっと、その笑顔を見ていたかったけれど……

は郵便屋がどうしているのか、気になった。
そして振り返ろうとしたそのとき、視界の端に見覚えのある姿を見つけた。

わずかに口をへの字に曲げて、こちらの様子をうかがっている少年。

「……か、神さまっ!」

は、思わずおおきな声をあげてしまった。
その声に、参列者たちの視線が神さまへ向いた。
神さまはびくっと体をこわばらせて、その場から勢いよく逃げ出した。

「ま、待って、神さま!」

反射的にはその後を追いかけた。
しかし神さまは、どんどん先へと行ってしまう。

「ど、どうして神さまが街に……!?」

が言って、が答える。

「……わからない! でも、もしかすると、フィリーネさんの葬儀を見に来たのかも……!」