あめふり -- 05


その夜、郵便屋の家のひと部屋で、が、額を寄せてひそひそと話をしていた。

「ベルナデットが、この世界とは違うところからやってきた存在だ、って……?」
「これ、ないしょだよ。……フミも、ないしょだからね!」
「わかりました」

椅子に座っていたフミが、にこやかに返事をした。
はというと、ふむ、と人差し指を口元に当てた。

「……それが可能なら。だんだん話が見えてきたぞ」
「え、うそ。私にはぜんぜん見えてこないよ!?」
「フミはこの世界で、森の中でも神さまの影響を受けないような、あきらかにイレギュラーな存在だ。
そしてフミと共通事項のあるぼくたち……『ロボット』を知っているぼくたちは、やっぱりイレギュラーに近いんだ」
「ふ、フムフム?」
「……、わかってないな。でも、うん。ぼくの中で、もう答えはまとまりつつある。
明日、フィリーネさんの葬儀が終わったら、もう一度神さまに会いに行く」

はそう言って、の顔を覗き込んだ。

「……ただ、なにが起こっても、恨まないでくれよ」
「恨まないよ! それにわたし、知ってるもん」

は確信に満ちた目で言った。

「……神さまだって、そんなに悪人じゃない、って」