【階段を上がる】


長い長い、階段だった。

暗い階段を上がっていくと、わずかに明かりが差しこんだ。
病院か研究所かと思っていたけれど、階段を上がった先は意外なことに、屋敷の玄関ホールのようだった。

足もとには大理石が敷き詰められて、高い天井には古めかしいシャンデリア。
しかしどこまでも薄暗いことには変わりない。物音はせず、屋敷のなかは静かだった。

その場に留まる

うえの階へ行く