【うえの階へ行く】


屋敷の二階には、部屋がいくつもあるようだった。
マスターのほかにもだれかが住んでいるのだろうか、と考えていたとき。


ごきげんよう、お嬢さん!
とんでもない迷子だな、ここはニンゲンの来るような場所じゃないぞ。
ああ? 自分はロボットだぁ? あんたはどう見たってニンゲンだろ!
……ははーん、さてはまたドクターがなにか企んで、マスターがその毒気にアテられてるってわけか。
アテられたマスターはすーぐ現実が見えなくなるから面倒なんだよ。
あんたのことをロボットだと思いこんでいるのも、たぶんそのせいだろうな。
え? ドクターはだれかって? ……コヒナタセンセイのことだよ。
この館の主で、オニ! アクマ! ヒトデナシ! ……な、とんでもない野郎さ。
機嫌を損ねても損ねなくても、最悪晩飯にされるからマジ気をつけろよな。
それにしても、同情するぜ。あんたのその顔の傷も、ドクターにやられたんだろ。
オレ様のなまえはフォトン。あんたは、ここにいるべきじゃないぜ。
オレ様がもとの世界に帰る手伝いをしてやろうか?


……顔の傷?

もとの世界に帰りたい