『戸隠先生』と名乗る男とともに、細い路地裏を歩いていく。どこをどう通ったのか、気がつくと目のまえにとびらが現れた。

それは腰をかがめないと通り抜けられないような、小さなとびらだった。そのとびらを、戸隠先生はなんのためらいもなく開いた。
とびらの向こうがわには暗闇が広がっている。戸隠先生は、その暗闇のなかへ向かって、あなたの背中を強引に押しこんだ。


ささっ、えんりょせずに。あなたから先に入っていいですよ!

だいじょうぶですって、入ってすぐにコヒナタ先生とばったり、なんてことはありませんから!

とびらをくぐり抜ける