【……やめてください!】


わたしがそう叫んで飛び出すと、白衣の男はとくに驚くこともなく、わたしを見た。


おや、三嶽先生、よかったですね。貴方の「助手」と再会することができて。
彼女は、まさか……


……三嶽先生の顔がゆがんだ。

どうやら三嶽先生は、わたしのことを知っているようだ。
だとしたら、わたしはいったい何者なんだろう?


スズ。こんなところにいたのか。……それにコヒナタも、おかえり。
ただいま、増田君。まさかきみが玄関先まで出迎えてくれるとは思わなかったがね。
気持ち悪いことを言うな。たまたま通りがかっただけだから。


この状況で、まるで普段どおりといったように会話が続くことに違和感を覚えながらも、
わたしはふるえる声で、マスターに言った。

あの男の人を、助けて……!