???の部屋


おかえりなさいませ、あるじ様。あるじ様がいままでに調べたことを、ここにまとめておきました。

あるじ様といちばん時間を共有し、あるじ様のことをいちばん知っているのは、この僕、メーロですからね。

……この少年は、どうやらあなたのことをだれかと間違えているらしい。

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ミキシングについてのTips
ボーカルの音づくり(Logic Pro X)
各トラックの音づくり(Logic Pro X)

ミキシングについてのTips

まずはこちらをお聞きください。



【悪夢みたい2020】

mix : ひなた春花 /  mp3 DL



2018年に公開された「悪夢みたい」は「mellowtone sutdio」様がミックスされたものでしたが、こちらはあるじ様がご自身の手でミックスされた音源です。

あるじ様いわく、2018年版はボーカルのピッチが一か所ずれていたことを先方に言い出せず、公開に至ってしまったことがずっと心残りだったそうですね。

そのたった一音を修正するために、ミックスの勉強を始められたんですか? ご主人さまってそういう病的に極端なところ、ありますよね?

マド、いたんですか。……ええ、そのうえあるじ様には大事なファイルを削除してしまう悪癖があるので、今後は我々で情報を管理しようというわけです。

ミックスに関してはネット上に情報が錯綜しており、情報収集にかなり苦労したので、同志のかたと情報共有したいという狙いもあります。

ミックスに興味があり、いますぐミックスに挑戦したいかたのために、こちらを用意しました。

「悪夢みたい」全トラックデータをダウンロードする(285.1MB)


あの秘密主義のご主人さまが、全トラックデータを公開するなんて……、ご主人さまのボーカルトラックも同梱されていますし、ご主人さま、いつになく本気ですね……

上記の各トラックデータは、ミックス、リミックス、ボーカル音源の改変などを含め、自由にご利用いただけます。

ただし著作権は放棄していませんので、音源を利用した作品を公開する場合は、クレジット表記(ロジカリズム あるいは ひなた春花)をお願いいたします。

これより先は、情報を整理したメモです。おもにこの僕、メーロ……またの名を「macOS」上で動作する「Logic Pro X」でのミックス手順となっています。

ボーカルの音づくり(Logic Pro X)

「コンプレッサー」
「ディエッサー」(歯擦音を抑える)
「イコライザー(EQ)」
「エキサイター」

の順でかけていきます。

「コーラス( [Modulation] > [Chorus] )」「ディレイ( [Delay] > [Stereo Delay](ProToolsの場合は”Mod Delay Ⅲ”) 」「リバーブ(SpaceDesigner)などの空間系エフェクトはインサートではなく、センド&リターンを使用してください(空間系のエフェクトはかけすぎないように注意します)。

センド&リターンの方法
エフェクターをかけたいトラックの”Sends”をクリックして、”Bus”の中から適当なバスを選ぶと、自動的にそのバスに対応したAux・チャンネル・ストリップが用意されます。



リズム補正
リズム補正(Flex Time)には基本の4種類(Monophonic / Slicing / Rhythmic / Polyphonic)があります。
ソロボーカルやベースなど、残響要素が少ないドライな録音データにはMonophonic、ギターやピアノなどコードが主体の録音データにはPolyphonicを使用してください(PolyphonicはCPUへの負荷が大きいので注意すること)。



コンプレッサー
コンプレッサーをかけすぎると抑揚がなくなるため、注意してください。
ボーカルにかける際の目安は以下です。

スレッショルド(コンプのかかる音量のライン) -20bd
レシオ(どのくらいの圧縮率か) 4.00:1 ~ 6.00:1
アタック(圧縮し始めるまでの時間) 3ms ~ 8ms

アタックについて
キックやスネアなど、アタック感を残したい場面ではアタックタイムを遅め(数字を大きく)にしてください。
サビでアタックを遅めにして、迫力を出すという方法もあります。

各トラックの音づくり(Logic Pro X)

パンを振る方法
ベース、ボーカル、コーラスを中央とすることを基本としてください。
また、ドラムスは、バスドラムとスネアを中央に、ハイハットとタムはそれぞれ左右に置いてください。

音の広がりを出すには、「Direction Mixer( [Imaging] > [Direction Mixer] )を使用します。
「Spread」で音の広がりを調節できます。値が大きくなるほど広くなり、小さくなるほど狭くなります。



音圧をあげる方法
「Adaptive Limiter(各トラックのバランスを揃え、ラウドネス制御をするためのプラグイン。([Dynamics] > [Adaptive Limiter] )を使用します。このプラグインを使用すればノーマライズしている設定よりも音量を上げることが可能です。こちらはマスタートラックにのみ挿してください。

Gain
INPUTから入ってきた音量を設定できます。
増やすと音量が上がりますが、同時に音割れが発生する場合があります。

Out Ceiling
OUTPUTの最大音量を設定できます。
0dbを超えているとmp3に圧縮した際に音割れする可能性があるので、0.1db~0.3dbあたりで設定してください。

Lookahead
「Optimal Lookahead」の値が最適な再生バッファサイズなので、この値を使用してください。

参考記事:
E.L.V.N「みんなよくわかってない「スレッショルド」の本当に正しい理解とは」
潮DTMブログ「【Logic Pro X】リズム補正ができるFlex Timeの種類と使い方!!」
前田的DTMブログ「【歌ってみた】MIXでボーカルを平らにする様々な方法とプラグイン【DTM講座Tips】」
ありんこ書房「今さら訊けない、バンドサウンドのパン(左右の聴こえ方)の基本的な配置」
抹茶music 〜DTMの始め方〜「パン(Pan)を振る2(Direction Mixerの使い方)」
隣町本舗「Adaptive Limiter はlogic pro Xでマスタリングをするための必需品」
僕と部屋とMIX http://mmmusic.info(閉鎖)


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