ある屋敷の入り口
|
……目のまえには大きなお屋敷。手には晩餐会への招待状……? ……ええと……、ここはどこでしょう…… |
|
ハスミー!!! ストーーップ!!!! |
|
きゃっ!?あなたは……いつもお会いする車掌さん? どうしてこちらに……? |
|
ふう……、どうやら間に合ったみたいだ。 |
|
都月さんまで……!? いったいどういうことですか? これは夢? |
|
ユメでもサルユメでもこの際なんでもイイけど、この屋敷はゼッタイダメ! 立ち入り禁止! |
|
どうして葉純さんのところにコヒナタ邸の招待状が届いたんだ……、とりあえず、その招待状は詐欺のダイレクトメールとでも思っておいて。 |
|
ヒッドイよ、ツヅキ。こんなキケンなトコロにハスミをおびき寄せるなんて! |
|
都市伝説に言われたくない……、あと今回は俺が招いたんじゃない…… |
|
ええと……? 私……? |
|
ああ、細かいことは気にしないで。全部忘れてもらっていい。とにかくこんなところで立ち話なんて物騒だから、帰ろう。 |
|
そうだよ、晩御飯にはまだ早いよ! |
|
そう……ですね。おふたりとも、ありがとうございます。迎えにきてくださって…… |
|
こちらこそ、ごめん。……葉純さんのことは巻きこまないように、しっかり伝えておくから。 |
|
……? |
|
ホラッ、サッサと帰るよ! 下り列車、出発進行〜! |
応接室
|
……屋敷の外、だれか来たみたいじゃなかった? |
|
そーかぁ? ……あッ、さては毎年恒例のあの季節だな!? いっちょ追っ払ってくるか? |
|
……いや、もういなくなったみたいだ。今年はずいぶんあっさりとしたものだったね。 |
|
なんだよマスター、ニンゲンが来なければ来ないで寂しそうじゃねーか。 |
|
……そ、そんなことはないけどさ……。 |
◆バックナンバー⇒こちら
屋敷を覗いてみる