応接室


おや? 見慣れない人間が……

うおおぉ!? コイツ頭が燃えてやがる!! 研究員! けんきゅういーん!!


なんですか、Dクラス職員君。

こいつもアノマリーなのか!? っていうかここドコだよ!?

いやだなぁDクラス職員君、ここは夢のなかに決まっているじゃないですか。夢のなかなら人の頭だって燃えますよ。

あぁ、研究員さんのお知り合いのかたなんですか、そちらのかたは?

知り合いというか、同僚です。財団の。

例の財団ですか。毎日大変ですね〜。

なに世間話してるんだよ! どう考えても財・団・案・件! 確保・収容だろ!?

「保護」が抜けています。……俺は財団の指示さえなければ基本、新種のアノマリーに関しては温かく見守るスタンスなので。

嫌だわ〜……オレ、なんでこんな奴のところに配属されたんだよ……

今日はそちらの主人のお誕生日ということで、誕生日プレゼントを持ってきました。

主人というと、コヒナタ先生のことですかね? プレゼントというと……

こんにちは〜、よろしく〜。

垢嘗君です。


お引き取りください。


彼は人間の垢をなめとるというアノマリーで……

いますぐお引き取りくださいッ!!


◆バックナンバー⇒こちら

応接室を出る