応接室
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あけましておめでとうございます、透真くん。 |
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あー……、うん、あけましておめでとう……マド…… |
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……透真くん、お正月からテレビゲームだなんて、ずいぶんと余裕ですね。 |
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いやー……だって、ぼくにとっては最後のお正月になるかもしれないから、いっそのこと自堕落を極めようかと。 |
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新年早々、そんなに後ろ向きでどうするんですか。冗談を言うには、まだ三ヶ月ほど早いですよ? |
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三ヶ月しかないんじゃん…… |
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まだまだなにが起こるかわかりませんよ。それに、せっかくのお正月にひとりでゲームなんてさびしいじゃあありませんか。 |
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いやわりと多いと思うけれど。世界の事情的にも。 |
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そんなわけでコントローラーをもうひとつ用意しました。 |
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え。 |
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ボクに勝ったら自堕落に過ごしてもらってけっこうです。でも負けたら、いっしょに外に出てお散歩をしましょう。 |
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……、ちなみに自信のほどは? |
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ボクのことは、いまからTool-Assisted Superplay……TASと呼んでください。 |
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ただのチートじゃん!! |
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