水色の扉

……水色の扉を開くと、扉の向こう側には海が広がっていた。
あなたは一瞬、その光景がなにかの映像ではないか、と考えた。
しかし、押し寄せてきた波は、たちまち扉からあふれて、あなたの足もとを濡らした。
あなたはあわてて、扉を閉めた。
わずかな潮の香りと、床を浸した海水だけが部屋に残った。
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