……ロジカリズムのことを、どうか忘れないでほしい。

……え。

俺はわけあって、明日からはもう、ロジカリズムにはアクセスできない。透真くんに会うことも二度とないだろう。

でも、1年も見ているとさ……、なんだかあのウェブサイトに情がうつってしまってね。

俺がいなくなって、残る透真くんまでいなくなってしまったら、あのサイトはどうなってしまうのだろうと思うと、なんとなくさびしい感じがしてさ。

ちょ、ちょっと待ってください。 それって……

もしかして都月さんも、「リクルーター」側ですか?

リクルーター……? つまり、きみが「ロジカリズム」に人を呼ぼうとしていた理由も、「コヒナタ邸」のためだったということか!?

「も」、ということは、そうなんですね。都月さんも、彼らとあの約束を……

はぁ……、まさかマドも同じことをしていたなんて。

メーロ! いつのまに……、それにその「マド」ってもしかして、きみみたいな……

はい、はじめまして。ボクは透真くんを1年間監視していた「マド」です。……都月さんにとってのメーロくんと同じように。

メーロくん。……あなたも1年まえに、彼……都月さんと約束を交わしていたんですね?

そのとおりです。1年後の今日までに、ロジカリズムの訪問者数を増やすこと。できなければ「食材」として調理され、コヒナタ邸のみなさんの栄養になるという約束を。

でも、これはまいってしまいましたね。オフ会に参加したふたりとも、あろうことかリクルーター……、つまり彼らを「食材」にしてしまえば、いよいよ訪問者がいなくなってしまう。

……だいたい、こうなるであろうことは予測がついていましたけれどね。どうやら彼らには、まだ働いてもらわなければいけないようですね?

!? それじゃあ……!

来年こそは、もうすこし訪問者数を増やせるように、せいぜいがんばってください。

……助かったのか? 俺たち……食材にならずに済んだのか?

そうですよ、都月さん! やった……! 今日はお祝いですよ!

はは……、よし、このレストランで腹ごしらえしたら、カラオケにでも行くか。

あ、じゃあぼく、ドライフラワー歌います!

そこはロジカリズムの歌じゃないのか……

……。