【そして、夜が来る……】


食堂の大きなテーブルに、つぎつぎとおいしそうな料理が並べられていく。
あの「コヒナタ」という男は、料理が得意なのだと聞いた。


ロボットのわたしは、電気かなにかで稼働しているのかと思ったけれど、
人間と同じように食事で燃料を補う仕組みになっていると、マスターが説明した。


スズ、ナイフとフォークの使い方はわかるかい?


わたしはうなずいた。
そして、目のまえの肉料理にナイフを入れると……、

かちゃり、

と、なにか固いものに当たった。


指でつまんでみると、それは指輪だった。


……まちがいない、これはあのとき、三嶽先生が床に落とした指輪だ。
そしてその指輪は、「コヒナタ」が三嶽先生に飲みこませた……


わたしはナイフとフォークをテーブルのうえに落とした。


それなら目のまえのこの料理は。
あの「コヒナタ」という男は、いったいなにを「料理」した?


スズ、どうしたんだい? ……スズ!


わたしは、その場に倒れてしまった。

あのとき、どうしてわたしは彼を見殺しにしてしまったのだろう。
もし、もう一度やり直せるなら、彼のことを助けることができるのだろうか……

意識が遠のいていく……




- End3. 指輪 -

- 大切なものを入手した [パスワード:yubiwa3] -