【見知らぬ屋敷の入り口まえ】

……きみ、いい加減起きてよ。 こんなところで寝ていると、死ぬよ?
……目が覚めたようで、なにより。 それにしても、この場所に迷いこんでくる人間なんて、もう何十年ぶりだか……
……気にしないでいい、こっちの話だから。 ……きみにはいますぐ帰ってほしいところだけれど、……この雷雨じゃあね。
しかたがない、なかに入って。とびらを開けたままだと、寒い。

【見知らぬ屋敷の玄関】

……ちなみに、雷雨のなかを走っていったほうがよっぽどよかった、……ってあとから思ったとしても、もう遅いからね?


食堂へ  サンルームへ

雨のなかを引き返す