【ほかのヒューマノイドロボットは?】
ああ、どれも処分した。
彼女たちのパーツは、きみのボディの一部となったよ。
わたしは自分の胸に手を当てた。
……心臓の音が聞こえる。皮膚だってやわらかい。
わたしが「ロボット」だなんて、にわかには信じられない……。
感傷的になるのは、いい傾向だね。
本来、感情は生体しか持ち得ないものだから。
考えをまとめるためにも、研究室のそとをすこし散歩しておいで。
研究室のそとに出る